Acoustic Guitar Life

松山千春が綴った北海道「大空と大地の中で」解説エッセイ

松山千春使用ギター

写真右 YAMAHA CJ-52 Custom 天地 1985年

TOP:シトカスプルース単板
SIDE:メイプル単板
BACK:メイプル単板
NECK:メイプル

ドラゴンを入れた蒔絵仕上げのボディ、ブラック漆塗り塗装で36年使い続けている1本。指板には3ミリ厚の象牙を貼り付けている。ワシントン条約で象牙が入手不可となった現在では貴重なギター。ヘッドには「天地」指板にはトレードマークである北海道を型取ったインレイがセットされている。

写真左 Terry’s Terry TJ-100 丹頂 No.46 1993年

TOP:シトカスプルース単板
SIDE:メイプル単板
BACK:メイプル単板
NECK:マホガニー

ヘッドボディともに10羽の丹頂鶴が蒔絵で描かれている。鶴の羽は卵殻を漆で貼り付けた卵殻技法という蒔絵の手法を用いて作られている。ブルー塗装に指板にはトレードマークである北海道を型取ったインレイがセットされた芸術品的な1本。

ZENON Roje RF-200

TOP:プルース
SIDE:ローズウッド
BACK:ローズウッド
NECK:ナトー

千春の原点になるギター。ロジェは70年代に普及モデルとしてZEN-ONから販売されたブランド。ボディ内に記されたシリアルナンバーのスタンプから1974年に製造されたものと推測できるが、ネックブロックに「-roje- MADE INJAPAN ZEN-ON MUSIC COMPANY」の焼印のほかにモデル名を示すものはない。当時のカタログを参考に表・裏板の使用材、ウェスタンタイプのボディ、2ピースバック、5フレットからのポジションマーク、ペグなど各部の特長からRF-200と思われる。5000円で購入し、デビュー前後、ラジオの公開放送などに使用していた貴重なもので、数々の名曲が生まれたギターでもある。

pagetop